「究極の」という表現でハードルを上げていますが、
人生は短く時間が限られているので、
最も効率的に、
かつ最も効果的な学習をしたい、
という筆者も含めた大勢の、祈りにも似た切望に向き合あいたいという考えからです。
(ちょっとハードル上げすぎかも。)
ただここで筆者の考える究極の教材選びのやり方は、それほど難しいものではありません。
キーは
「自分にとって」ベストな教材、最適解を見つける活動だと考えることです。
ステップは次の3つとなります。
Step1:広く情報収集する
Step2:自分との相性を試す
Step3:始める・継続できているか確認する
Step1とStep2は何度か繰り返す場合もあります。
またStep3の確認の結果、継続できていない、成果が出ていない場合は、Step1から始めることになります。
重要なのは、継続できなかった教材でStep3を繰り返すのは、避けるということです。
英語の教材や関連サービスは、書籍、スクール、Webなどなど、とにかく膨大な数があります。
探し続けることが大切です。
これが、「究極の」教材の選びのキーです。
以下、各ステップでのポイントを簡潔に解説いたします。
その前になぜ教材選びで頭を悩ますかについて考えます。
なぜ英語教材はたくさんあるのか
教材選びで頭を悩ますのは、教材や関連サービスがたくさんあるからに他なりません。
とにかく膨大にあります。
なぜでしょうか?
1.対象者レベルと目標レベル
まず対象者や目標についてざっくり考えても、
その教材が想定する学習者のレベル
x(かける) 学習後の到達レベル
x(かける) 学習期間
これだけの分類があります。
例えば、想定レベルを英検4級~準1級の5つ、
到達を1段階か2段階アップの2つ
期間を半年、1年の2つとすると、
20分類になります。
2.英語力レベルの分野
しかも「レベル」もざっくり分解して考えると、
4つの技能 *読む or 聞く or 書く or 話す
x(かける) 語彙力 or 文法・構文力 or 文章力
これら12の分野のそれぞれに定義されます。
例えば、
読解での単語力は高いけど、スピーキングでは簡単な単語しか出てこないとか、
英作文での文法力は高い(エラーが少ない)けど、少し難しい文は読めないとか、
いろいろな分野があることが、ご理解いただけると思います。
3.媒体・コンテンツ・好み
1.と2.の例を合わせて考えると、
20分類 x(かける) 12分野
=240種類
それぞれの種類で1つチャンピオン教材を決められるなら、240個でおさまります。
(それでも大変な数ですが。)
はたして各種類でチャンピオンを1つに決められるでしょうか?
難しいですよね。
書籍か問題集かウェブか対面スクールかなどの媒体や、
例文は多いかどんな内容か、解説は深いかなどのコンテンツや、
見開き形式か、ページの文字の量は少ないか、イラストは魅力的かなどの好み、
これらは人それぞれなので、チャンピオンを1つに決めるのは無理があります。
ここまでの頭の体操で、各ステップでのポイントが明らかになると思います。
以下で英語教材を選ぶステップを見ていきます。
Step1:情報収集
まずは自分の現状のレベルと、いつ頃(1年後など)にどのレベルにいたいのかを、考えます。
この時、特にどの分野にこだわるのかも(読める語彙を充実したい、英作文のレベルを上げたいなど)合わせて考えましょう。
ざっくりとしたイメージが出来ればOKです。
あまり細かく定義しても、マッチする教材を見つけるのが難しくなってしまいます。
ただしこのイメージを持って、Step1から3に至るまで、教材の取捨選択から現状の確認までをやっていくことになります。
さて、情報収集ですが、これはWebなどで簡単にできると思います
情報収集でのポイントは、
1.それぞれの教材やサービスが前書きなどで説明している対象者や用途をよく読むこと。
大抵の教材では、驚くほど的確に説明がされています。
(逆に言うとそうでないものは、避けていいと思います。)
もう一つは注意点ですが、
2.口コミ・ブログは「自分にとって」うまく利用すること。
つまり現状レベルや目標について、口コミ・ブログの主と自分とを比べて、咀嚼することです。
両者があまりに異なるなら、参考にすべきではありません。
例えば自分は中学2年生、授業レベルは大体OKだが、入試や将来を考えてもっと英語力をつけたい、という場合。
高3の時に一念奮起して、英語を猛勉強、短期間で〇〇大学に合格!というブログが勧める勉強法や教材。
そうです、あくまで参考にとどめるのが賢いやり方です。
だって、自分はそんなに短期間で詰め込む必要がないし、スピーキング力がどうなのか情報がないですし。
Step2:自分との相性を試す
このステップでのポイントは、自分の好み、直感に頼ることです。
継続して学習に活用できることが何より重要で、好みや直感は軽視できません。
Step1の候補をできるだけ多く試しましょう。
もう一つのポイントは、お試しではあっても、何か身に付けられたかを問うてみることです。
単語を覚えた、ある表現がスラスラでてくるようになったなど、小さいことでかまいません。
ただし、何もないとか、期待したほどではない、という場合は候補から落としましょう。
Step3:始める・継続できているか確認する
このステップでは、自分の目標戻ります。
このまま継続して、目標にたどり着けそうか、イメージしてみます。
現時点で到達できたレベル、先週・昨日の学習で学んだ、身に着けたことを振り返ってみましょう。
目標との乖離が大きすぎる場合は、そもそも継続できていない場合は、Step1に戻りましょう。
心を入れ替えて同じ教材・サービスを再挑戦するより、
代替候補はたくさんあるので、もっと合ったものを探す方が、効率的です。
以上、「究極の」教材の選び方について、筆者の考えをお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
*筆者のケースについては、また別の機会に!