「英文見える化チャート」の適用例として、英語の5つの基本文型を見える化しました。
それぞれの文型についてアニメーションでのイメージ確認もできます。
チャートに対する理解・イメージをより深めていただけると同時に、英文の構造理解に欠かせない5つの基本文型の習得にも役立つと思います。
※ 疑問文・否定文などへの適用や、例文・置換え練習については以下を参照してください。
中学英語の復習・基礎固めのページへ
基本文型への適用の全体像・一覧のイメージは次の通りです。
※クリックで画像を拡大・ダウンロードできます。
まずは「である」の文型から。
i. 第2文型「SVC」
(SはCである)
ヒトなどについて(主語(S))、それが何であるかやどんな状態であるか(補語(C))を表現する文です。
S=Cを表現する文とも言えます。
例文:ケンはかしこい。
ケン[Ken]:S
かしこい[smart]:C
「である動作」isを通じて「主語のハコ」Kenが「説明」Smartとイコールで結ばれるイメージです。
以下でアニメーションで確認してみてください。
イメージ確認用アニメーション
上記の例ではCを、どんな状態であるか(かしこい)で表現したので、「説明」を表す矢羽根で記載しました。
Cを、何であるか(医者など)で表現する場合は、「ヒト・モノ・コト」を表す四角形のハコで記載します。
以降の4つは「する」の文型です。
「する」に付随する単語の数でわけています。
まずは付随する単語数がゼロの型から。
ii. 第1文型「SV」
(SはVする)
ヒトなどについて(S)、その動作(動詞(V))を表現する文です。
例文:私はダンスする。
私[I]:S
ダンスする[dance]:V
「主語のハコ」Iが「動作」danceをします。わかりやすいですね。
アニメーションを確認してみましょう。
イメージ確認用アニメーション
続いて付随する単語数が1つの型。
iii. 第3文型「SVO」
(SはVする Oを)
ヒトなどについて(S)、その動作(V)と、動作の対象となるモノなど(目的語(O))を表現する文です。
例文:私はテニスをプレイする。
私[I]:S
プレイする[play]:V
テニス[tennis]:O
「動作」playが「対象のハコ」tennisとしっかり結合しているイメージがポイントです。
是非ともアニメーションで確認してください。
イメージ確認用アニメーション
次は付随する単語数が2つの型。
iv. 第4文型「SVO’O」
(SはVする O’にOを)
ヒトなどについて(S)、その動作(V)と、動作の対象となるモノなど(O)、加えて動作が影響を及ぼす又は関係するヒトなど(目的語(O’))を表現する文です。
「加えて」とO’をおまけのように書いたのは、第3文型との対比からです。順番は、O’→Oなので注意が必要です。
なおOを直接の目的語、O’を間接の目的語と呼んだりします。
例文:私は彼に英語を教える。
私[I]:S
教える[teach]:V
彼[him]:O’
英語[English]:O
「動作」teachが「(直接の)対象のハコ」Englishとしっかり結合しているのは3.の文型と同じです。
その間に「(間接の)対象のハコ」himが入って3者で結合しているイメージです。
イメージ確認用アニメーション
最後は、付随する単語数が2つですがちょっと入組んだ型です。
v. 第5文型「SVOC」
(SはVする OをCであるように)
ヒトなどについて(S)、その動作(V)と、動作の対象となるモノなど(O)、加えてOをどのような状態であるように(補語(C))動作を行うかを表現する文です。
例文:彼は私たちをうれしくさせる。
彼[He]:S
状態にする[make]:V
私たち[us]:O
うれしい[happy]:C
「動作」makesが「対象のハコ」usとしっかり結合しているのは3.の文型と同じです。
さらに「対象のハコ」usが「説明」happyとイコールで結ばれるイメージです。
アニメーションで入組み度合いがよくわかります。
イメージ確認用アニメーション
少し脇道にそれますが、5.の文型は以下を含めて様々なパターンがあるので、慣れが必要です。
(使役動詞、知覚動詞などの文法用語はさておいても。)
◇ I told you to come.(あなたに来るように言った。)
◇ I made him run.(彼を走らせた。)
◇ I had my bike stolen.(自転車を盗まれた。)
◇ I saw him laugh.(彼が笑うのを見た。)
まだ慣れていない方は、
「対象のハコ」=「説明」の基本イメージをもとに慣れていきましょう。
それぞれの文型が表す意味が、英文見える化チャートにより、よりイメージしやすくなっていると思います。
音読や読解練習で活用してみてください。