以下のホラーストーリーが少しでもあてはまったり、英語になんとなく不安がある方は、必見のページです。なぜなら英語の基礎の基礎を着実に身につける方法とそのための環境・アプリを紹介しているからです。基礎の基礎とは、過去形や未来表現などのさまざまな種類の英文に対し、疑問文や否定文などを含め自在に使えることを指します。このやり方で練習すれば、必ず身につきます。
中1の後半から過去形や進行形が登場した。一般動詞の不規則変化をおぼえたり、それらの動詞を使う文でも疑問文はbe動詞のように作ったりするパターンもあり、複雑度合いが増してきたと感じた。それでもなんとか教科書の内容は理解できていたと思う。でも練習問題では細かなミスが増え、定期テストの点も下がってきた。なんとなく、英語が苦手になってきたかも、と感じながら春休みになった。
中2になると未来表現が登場して文の種類が更に増えた。接続詞のおかげで長い文も増えてきた。新単語も多い。もはや苦手ではなくなった。英語は嫌いだ。同じことを言う友達も出てきた。一方で、定期テストがほぼ満点の友達もいた。色々と細かな所で減点されるのに満点だなんて信じられなかった。相当勉強してるんだろうな。
中2の夏以降も、不定詞や比較表現などの新しい要素は次から次へと登場した。
もうすぐ中3。苦しい戦いが続いている。
実はA氏と定期テストが満点の友達との差は、中2の始まり頃はそれほど大きくありません。差が開いたのは、A氏が英語の基礎の基礎の部分を確実に身につけていなかったからです。「身につける」というのは、教科書の内容が大体わかるでは不十分で、自分でさまざまな種類の英文を自在に使えることを意味します。この根幹スキルが身についていると、細かなミス・減点と感じていたものが実は重要な点をおろそかにしていただけとわかり、それらのミスにきれいに、さよならすることができます。
英文が自在に使えるようになるのは、ステップを踏んで繰返し練習さえすれば、それほど難しいことではありません。特に中2の夏の頃は大きなチャンスです。過去形や未来表現などのさまざまな種類の英文がほぼ出そろうからです。(受動態はそれらの延長線で身につけられます。中3での現在完了だけは注意して学習する必要がありますが。)
逆に未来表現までの英文を自在に使えないと、その後に学習する要素(接続詞、不定詞や動名詞、比較表現など)を完全にマスターしたとしても、それらは基本の英文へのいわば「上乗せ」なので、英語スキル全体としては弱いものとなってしまいます。
前置きが長くなりましたが、ここが本当の分岐点となります。
心配はいりません。くり返し練習すれば、誰でも、必ず、習得できます。
一歩一歩、積重ねていきましょう。
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自然な流れ(物語)の中で過去形や進行形が学べます。
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過去形などの習得ができる練習環境の紹介
過去形、進行形や未来表現などのさまざまな種類の英文に対し、疑問文や否定文などを自在に使いこなせるようになるための、練習環境を作成しました。単語カードアプリのQuizletで実現しています。
出てきた日本語の文に対し、即座に英文を発話します。続いて表示される英文と英語の音声で正解を確認していきます。
この動画で過去形・進行形や疑問文・否定文などが対比で見え、記事全体もご理解いただけます。
※ 動画紹介の専用ページはこちら
実際にアプリを使った練習の全体を記録した動画もご用意しています。
つまり視聴するだけで、過去形や未来表現などの練習ができます!
習得するの英文の種類
以下の組合せで練習し様々な時制の英文を使えるようにします。
時制🔀主語🔀肯定・疑問・否定
時制
以下の10種類です。
1. 一般動詞の文
過去形 | 現在形 | 未来1 | 未来2
過去進行形 | 現在進行形
2. Be動詞の文
過去形 | 現在形 | 未来1 | 未来2
主語
I (am) から始め、they (are) や he (is・三単現) も練習します。
これらだけで、Be動詞の変化(am/are/isなど)と一般動詞の変化(三単現のsなど)の全3パターンがカバーできます。
以下のようなとらえ方で大丈夫です。(表も参照願います。)
・まずは I am, I was を口ぐせに【①】
・次に You are, You were も口ぐせに【②】
・それ以外は複数なら You と同様【②】
・単数ならちょっと変わり種【③】
~ is, ~ was 、一般動詞に “s” がついたりも
主語の分類 | パターン① 「私」 |
パターン② 「あなた」 | その他(複数) |
パターン③ その他(単数) |
---|---|---|---|
代名詞の例 | I | you | we, you, they, these, those, ones, others, some |
he, she, it, this, that, one, another, some, someone |
名詞の例 | ー | ー | Ken and Hana, boys |
Ken, Tokyo, a boy, water |
↓ | ↓ | ↓ | |
Be動詞(現在形) | am | are | is |
Be動詞(過去形) | was | were | was |
一般動詞(現在形) 疑問・否定で |
原形 do |
同左 | 末尾に”s” does |
一般動詞(過去形) 疑問・否定で |
末尾に”ed”・不規則 did |
同左 | 同左 |
肯定文・疑問文・否定文
肯定文から始め、疑問文や否定文も練習します。
練習の設定と例文
練習1: 基本例文
主語が「私」の肯定文で練習します。
(1) 一般動詞の文(動作)
【設定】 あなたが日々すること(ここではpractice(練習する))を、クラスメートに紹介します。
あなたの挑戦や努力をアピールするつもりで、気分を上げて紹介しましょう。こんなイメージで。
私は毎日練習する。昨日練習した。明日練習するだろう。今夜も練習する予定だ。
(ジェスチャーをしながら)私は今練習している。
(昨日の今ごろ何をしていたかたずねられたと仮定し)私はその時練習していた。
I practice every day. I practiced yesterday. I will practice tomorrow. I am going to practice tonight, too.
I am practicing now.
I was practicing then.
※ 短くするため practice を自動詞として使った表現にしていますが、practice soccer, practice the piano, practice dancing など他動詞として使う表現ももちろんGoodです。その際は2回目からは it に置きかえましょう。 I practice dancing every day. I practiced it yesterday. I will practice it tomorrow. I’m going to practice it tonight, too.
(2) Be動詞の文(状態)
【設定】 あなたのいつもの様子(ここではhappy(うれしい・ハッピーだ))を、クラスメートに紹介します。
私はいつもハッピーだ。昨日ハッピーだった。明日ハッピーだろう。今夜もハッピーでありそう。
I am always happy. I was happy yesterday. I will be happy tomorrow. I am going to be happy tonight, too.
[計10文]
練習2: 主語の置きかえ
【設定】 練習1の紹介を、友だちについて行います。つまり主語を「私」から「彼」、「彼ら」に置きかえます。(ジェスチャーは友だちがします。)
(友だちがジェスチャーし)彼は今練習している。
(昨日の今ごろ彼が何をしていたかたずねられたと仮定し)彼はその時練習していた。
He is practicing now.
He was practicing then.
[計20文]
代名詞に自信がない場合は以下などを参考に、必ずマスターしてください。
※ 代名詞の練習・習得はこちらから
練習3: 疑問文・否定文の追加
【設定】 練習1の紹介を、あなたは事情があってウソの内容で言います。その際、あなたの心の中の声「そうなの?そうではない。」を小声で続けます。
こんなイメージです。
私は毎日練習する。(小声で)あなたは毎日練習するの?あなたは毎日は練習しない。
私は昨日練習した。(小声で)あなたは昨日練習したの?あなたは昨日練習しなかった。
I practice every day. Do you practice every day? You do not practice every day.
I practiced yesterday. Did you practice yesterday? You did not practice yesterday.
[計30文]
練習4: 組合せ
練習2と練習3の組合せです。
全90文を順にというより、シャッフルで利用し苦手な所を見つけます。
彼らはいつもハッピーだ。(小声で)彼らはいつもハッピーなの?彼らはいつもハッピーというわけではない。
彼らは昨日ハッピーだった。(小声で)彼らは昨日ハッピーだったの?彼らは昨日ハッピーではなかった。
They are always happy. Are they always happy? They are not always happy.
They were happy yesterday. Were they happy yesterday? They were not happy yesterday.
[計90文]
各種類の文の作り方は、以下の一覧図などで確認してください。
※ 中学英語の基礎固め 時制編
練習の方法
形式
英文を自在に使えるようになることを目標にしているので、以下が即時にできるように練習していきます。
言いたい内容(日本語で提示される)
→ 英語で発話
順序
1. まずは基本例文
まずは練習1で基本例文(「私は」の肯定文)をマスターしましょう。
設定(クラスメートへの紹介)を思い描いてから練習することはとても重要です。
一連のストーリー感を持ち、それぞれの英文の意味を思い浮かべながら、人に話すつもりで、発話しましょう。
慣れてきたら、英文の順序をシャッフルして練習しましょう。
スラスラ言えるようになるまで練習します。
人によって数日かかりますが、必ず習得できます。
2. 置換え
その後、練習2、3に同様に取り組みます。
3. 確認
最後に練習4(シャッフル)で、苦手な所がないかを確認します。
※ 後日の復習などについてはこちらを参照願います。
所要時間
全文を自動再生する所要時間
*PCの場合 [ ]内はスマホアプリの場合
- 練習1(10文): 約45秒 [約1分30秒]
- 練習2(20文): 約1分40秒 [約3分]
- 練習3(30文): 約2分30秒 [約5分]
- 練習4(90文): 約7分 [約14分]
このスピードで正しく発話できるようになるのが目標です。
ただし慣れない内はスマホアプリのゆっくり再生で練習するのもありです。
練習環境の使い方(PCの場合)
※Quizletのアカウント(無料)が必要です。以下から簡単にアカウントが作成できます。
Quizletへ
- 以下をクリックしてQuizletの学習セットに入ります。
Quizlet学習セット「時制 私・彼・彼ら/肯定」へ - Quizletにログインしていなければログインします。
- 「単語カード」を選択し、「オプション」ボタンから以下の通り設定します。
- [カードを並び替えています]:オフ(オンだと自動再生ができないようです。)
- [回答]:英語
- [テキスト読み上げ音声]:オン
- [上級のテキスト読み上げ音声]から読み上げ速度をスローに設定することもできます。(少し遅すぎる感じです。)
- [単語カードを再スタートする]をクリックし、単語カードに戻る
- 再生ボタン▶をクリック
練習環境の使い方(スマホアプリの場合)
スマホアプリの方が自動再生の進行がゆっくりです。
※Quizletアプリのダウンロード・登録(無料)が必要です。
- 以下をクリックしてQuizletの学習セットに入ります。
Quizlet学習セット「時制 私・彼・彼ら/肯定」へ - 「単語カード」を選択し、「オプション⚙」ボタンから以下の通り設定します。
- [シャッフル]:オン
- [音声を再生]:オン
- [ソート]:オン/オフいずれでも
- [カードの設定 表]:[定義]を選択
- [同じ単語カードで再スタート]をクリックし、単語カードに戻る
- 再生ボタン▶をクリック