チャートの見方

英文見える化チャートは、学習者が英文を効率的に理解し、身に着けるのを支援します。
チャート表現された英文を読む(目で追いかける)と、その構造が頭に入るように設計されています。
そうなるために必要な情報(チャート表現と英文の構造との対応など)をまとめました。

  1. チャートを活用するための重要ポイント
  2. その他を含む詳細

1.だけ読んで、サンプルを見ていくのが効率的です。
2.は確認したい事項が現れた時など、必要に応じてで大丈夫です。

 

重要ポイント

1. 主要な部品

主要な部品は以下の3種類です:

  • ①ヒト・モノ・コト、
  • ②動作、
  • ③属性・説明(修飾)

「何が①どのように③どうする②」といったシンプルな文は、3つの異なる種類で表現できるので、イメージしやすくなります。

3種類の部品の一覧は以下の通りです。
品詞例なども確認できます。
※クリックで画像を拡大・ダウンロードできます。

Three major component types in Sentence structure diagram

英文見える化チャートの主要な部品と品詞などの例

2. 部品間の関係

各部品がどの部品とどう結びつくか(部品間の関係)を把握することが、文の構造を理解するということです。
ですので、ここの表現ルールの理解はとても重要です。

2-1. 部品のつながり方

動作②と対象物①(目的語)のつながりは2本の線(両腕でしっかりつなぐイメージ)で示します。

補語(①または③)と、その主語①とのつながりを、細長い不等式のような線(イコールのイメージ)で示します。
また③が説明する対象(①、②、または③)を、③の矢羽根の向き・矢印で示します。

2-2. 部品のカタマリ

長身の③生徒①や、とても③速く③など、①や③をそれに付随する③と縦に並べてカタマリにすることで、わかりやすくします。

2-3. 部品 in 部品

  • 「飲む必要がある」[不定詞の名詞用法]のように、動作②(飲む)が変形され、コト①(飲むこと)と扱われる場合を、②のハコを①のハコの中に入れることで表現します。
    動名詞も同様です。
  • 「テレビを見ている人」[現在分詞による修飾]も同様に、動作②(見る)が変形され、説明③(見ている)と扱われるので、②のハコを③のハコの中に記載します。
    過去分詞による修飾、不定詞の形容詞・副詞用法も同様です。
【動作の変化系】 何に変わったかをイメージしやすく [不定詞、分詞など]

3. 読む順番

左から右に部品(または部品のカタマリ)を読んでいきます。
部品のカタマリは上段から下段へと読みます。同じ段にいくつか部品があれば左から右に読みます。

その他を含む詳細

1) 考え方

英文を理解するとは、①単語(部品)それぞれと、②それらによる全体構造(文の構造)を理解すること。

②文の構造を理解するとは、「どのような何が、何に対しどのように何をするか」を把握すること。
つまり各単語が他のどの単語とどう結びつくか(単語間の関係)を見極めること。
チャートは見極め結果を、図でわかりやすく表現(見える化)します。

わかりやすい表現のためにチャートでは、

  • A:部品を数種類(主要は3種類)に分け、
  • B:部品間の関係も数パターンで記載しています。

①の意味の理解のため、チャートでは日本語確認モードを用意しています。

2) 主要な部品の考え方

主要な3種類を使えば、以下のような本当にシンプルな文は、異なる種類で概ね表現できるので、イメージしやすくなります。

例:何がどんなだ。 ⇒ 「何が①」「どのよう③」「である②」。
何が何をどのようにどうする。 ⇒ 「何が①」「何を①」「どのように③」「どうする②」。

入組んだ英文では、A.種類別の部品表現に加え、B.部品間の関係(配置順、つながり方など)の表現を使うことで、その英文の構造が見える化され、容易に理解できるようになります。(そこに単語の意味を加えれば、文全体を完全にとらえられます。)

形容詞と副詞でハコの種類を分けないのは、何に対しての属性や説明なのかが分かれば、文の意味理解のための構造把握としては十分だからです。冠詞や前置詞句も同様な考え方です。

3) その他の部品

否定、接続詞(パラレルの原則も)、助動詞、句動詞、関係代名詞などについては、こちらを参照願います。
ボタン

4) その他の記載方法

文をまとめる線、省略、拡大鏡(基本的に節を一行)、比較系など簡易版の記載、文法注釈などについては、こちらを参照願います。
ボタン

5) 部品間の関係の詳細

5-1) 部品のつながり方(全事例など)

全ての部品はいずれかの部品とつながります。

  • 動作主体①と動作②のつながりを直線で示します。
  • 動作②と対象物①のつながりは2本の線(両腕でしっかりつなぐイメージ)で示します。
  • ③が説明する対象(①、②、③、または節)を、③の矢羽根の向き・矢印で示します。
  • 補語(①または③)と、その主語①とのつながりを、細長い不等式のような線(イコールのイメージ)で示します。
  • 接続詞のつながり方

5-2) 部品のカタマリ(ほぼ全事例)

5-3) 部品 in 部品(全事例)※文法の解説にかなり近い

  • that節:①のハコの中に節を記載
  • when、becauseなどの従節:③のハコの中に節を記載
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