英文見える化チャートの概要
チャートの見方や基本的な適用例は以下のボタンから。
以下、例を交えながら、英文見える化チャートの導入の背景、効果や、使用用途について記載しています。
効果・使用用途
そもそもの悩み
中学生や高校生の英語学習*の指導、自身の英語学習で、こんな悩みがありました:
・長文の問題で、意味を大体理解できているつもりが、内容を細かく問われる問題だと正解できない
・参考書、動画、塾などで読解の学習をしているが、解説が長く、理解に至るまでが面倒に感じる
・知っていると思っている単語でも、意味を聞かれると言えない又は間違っていることがある
・英作文すると色々と減点されてしまう
・音読練習はしているが、思うように伸びない(回数ややり方(内容を理解しながら読むなど)は指導通りだが)
*定期テスト、高校入試、大学入試、英検、TOEIC、日常会話
悩みの解消(目指すもの)
これらの悩みを解決するために、こんなことができたらなぁと思いました:
・英文の構造(主語、動詞などの各要素や修飾関係の把握)を、手っ取り早くビジュアルにつかみたい
・単語の意味をいつでも見える状態にして、頻繁に確認して定着させたい
・音読練習でそれらを取入れ、自分の脳で自動処理できるようにしたい
そこで!
音読練習と長文読解の学習で使える 英文の見える化チャートを作成しました。
例
どんなものかイメージできるよう、まずはいくつか例を示してみます。
(チャートの見方はもちろん後述します)
例1:都立高校の入試問題より
Students(生徒)がcame(来た)という骨格がセンターライン上に見えてパットわかり、それらに付加される情報も目に飛び込んで来ればうれしいです。
以下の通り確認モードにすると、それぞれの単語の意味や文全体の翻訳が見れます。
日本語確認
例2:中学2・3年レベル(第4文型+過去分詞修飾の例)
sent(送った)がhim(彼に)とbook(本を)とセットで成り立っている、動作を表す語(written)が、book(本)を指して情報を加えている、ということがパッとイメージいただけるとうれしいです。
以下の通り確認モードにすると、write(書く)がwrittenと変形された、過去分詞による修飾であることがわかります。
日本語確認
長い文だと次のようになります。
例3:英検2級の問題より(共通テストレベル)
このくらいの単語だと、意味がいつも見えている価値(単語の意味の確認が簡単)が出てくると思います。
節(主語と動詞を含むカタマリ)を1行で記述していくので、接続詞などによる節間の関係が一目瞭然です。
またIt is ~ to不定詞のような構文や使役動詞も、知らなくても内容の想像がつくほど、イメージしやすい記述となっています。
まとめ
上下、左右へと単語を追いかけていくので、マウンテンバイクで凸凹の山道を乗りこなしていくような、そんな感覚を持たれたかもしれません。
必死で追いかけていたら、その文の構造・意味が理解できた、となるように記述しています。
もちろん、例に挙げた英文を使いこなせる方にとっては、チャートは不要です。
またチャートで内容理解と、それをイメージしながらの音読を何回か済ませた後は、チャートのことはあまり考えず、暗唱練習(聞く、読むの自動処理へ)を進めるのが効果的です。
まとめると、英文見える化チャートの使用用途とベネフィットは次の通りです:
◇ 音読練習での:
✓「内容を理解する」工程の効率化
✓「理解した内容をイメージしながら発声する」工程の実現・支援(矯正ギプスの役割)
◇ 長文読解での内容の理解・確認工程の効率化(解説を読む、聞く時間を削る)
◇ 両者での、既習単語の意味の効率的な再確認
英語習得に向けて是非活用してみてください。