英語で書かれた海外の中学数学にふれていただくことを通して、英語の学習、習得を支援します。
ページ下部に、場合の数や確率の求め方の関連で身に着けたい英単語を厳選してあります。
日々の数学の学習時などに繰り返し思い出してください。確実に語彙力が上がります。
数学用語と解説
試行と結果
- experiment: 試行とは[偶然により]変化するいくつかの成り行きをもたらす行いのこと。
- outcome: 起こりうる成り行きのそれぞれを「結果」と呼ぶ。
- sample space: 標本空間とは試行において起こりうる全ての「結果」からなる集合のこと。
「場合の数」という言い方ではなく、試行の「結果」(その全体を標本空間)という、そのままの言葉が使われています。
事象と確率
- events: 事象とは特定の性質や特徴をもつ「結果」の集合のこと。
- probability: 確率とはある事象がどのくらい起こりやすいかの程度のこと。
同様に確からしい
- equally likely: 試行において、標本空間内のすべての「結果」が同じ程度で起こるとき、それらの「結果」を同様に確からしいという。
「同様に確からしい」は日本語としては意味がピンと来にくく、何か特別なことを表す数学用語では、と思われてしまうこともあります。
実際は「確率が同じ」といっているだけなのに。
英語では「equally likely(同様に起こりやすい)」と言葉として意味がピンと来やすいと思います。
以下に分かりやすい例を示しました。
4つの色が円を等分している上記の例(equally likely)とも対比してみてください。
「同様に確からしい」のイメージがより鮮明になると思います。
確率の求め方
- theoretical probability: 標本空間内のすべての「結果」が同様に確からしいとき、ある事象の理論的確率は以下で定義される:
P(event) = {その事象をもたらす「結果」の個数}/{標本空間内の「結果」の個数}。
確率のもうひとつは experimental probability(実験的確率)です。
世の中ではよく使われます。
新たに実験を仕掛けるだけでなく、観察して得られた結果・実績のデータ、またはそれらをまとめた統計データを使って算定したりもします。
「統計的確率」とも呼ばれます。
WORDS AND PHRASES
✅experiment 実験
✅outcome 結果(≒result)
✅probable 多分
✅likely ありそうな ⇔unlikely
✅certain 確かな;一定の
✅equal 平等な;等しい
✅theory 理論
TIPS
「場合の数」や「同様に確からしい」などが、海外ではよりわかりやすい用語で説明されています。
試験によく出るのは「理論的」確率ですが、 「統計的」確率(実験、統計などから計算)も世の中ではよく使われてます。
野球選手の打率とか、降水確率とか。